「花の山」北岳には、様々な花が咲いていたので、どの花を載せたらいいのか数日前から、それが悩みの種だった。しかし、そんなことで迷っても意味がないので、とりあえず「厳選」にして、良かったな~と思う花と写真をアップすることにした。
急斜面にあるトラバース道の広いお花畑、富士山側で日当たりも良いところ、たくさん咲いているのは、
シコタンソウをもっと近くで見ると・・花びらに赤と黄色の点々の模様がかわいい。
岩がごろごろして、乾燥した場所に気高く美しく咲く高山の花。
同じような場所で、多かったのが、
イワベンケイ(岩弁慶)
厳しい場所で、凛々しい立ち姿が似ているのかな。
もちろん、白いハクサンイチゲの方が断然多く群生していて、この山に似合う花のひとつ。↓
まるで、どこかの庭の寄せ植えのように岩のすき間に密生して咲いていたお花たち。
その花は、タカネナデシコ(高嶺撫子)
右上の白い花は、ミヤマミミナグサ(深山耳菜草)葉の形がネズミの耳に似ていることにちなむ。
中央は、イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)
その左の、小さな白い花は、ヒメウメバチソウ(姫梅鉢草)、花は小さい星型。
左上の細長い紫のつぼみは、これから咲く花。
その花は、タカネナデシコ(高嶺撫子)
咲いているタカネナデシコは、色が鮮やかで花が大きかった(花の大きさは4~5cm)
もう一つ、寄せ植え風なお花。北岳にあって、ほかの山ではあまり見られない花は、この季節たくさん見られたが、その中の一つにミヤマムラサキがある。
私は、北岳に来るまでミヤマムラサキを図鑑でしか見たことがなかった。
右の雪をかぶったような白っぽい花は、ミネウスユキソウ(嶺薄雪草)ミネウスユキソウ(嶺薄雪草)
ヨーロッパでは、「アルプスの星」と呼ばれるエーデルワイスの仲間。以前、スイスでトレッキング中に、エーデルワイスを探したのだけれど、ぜんぜん見つからなかった。ヨーロッパでもエーデルワイスは希少な花と言われている。日本の方が、種類も多く見つけやすい。↑写真は、「お花に囲まれて幸せそうな岩」を、思わず一枚撮影。
2日目は、霧でカメラのレンズがすぐに曇った。それだけでなく、リュックの中の紙が湿っぽくなるほどの湿気と雨で、カメラを外に出すことさえ出来難かった。間ノ岳への稜線にも花は咲いていたし、北岳~肩ノ小屋の間は、天気が良ければ、絶景&お花の場所だろうなと想像できた。
しかし、この日の残念な景色はこんな感じ・・・。
北岳頂上も、ガスの中
「たくさんのお花をありがとう」
何とか無事、登山を終えられたことを感謝した。