思うように生きる  coolpine19のブログ

夏は山遊び・山登り、きのこがりと八ヶ岳通い、冬は関東の街暮らし 季節の変化、いろいろな出来事も、つらつら書いています

北アルプス 針ノ木雪渓~蓮華岳~針ノ木岳~種池縦走 柏原新道

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北アルプス 蓮華岳針ノ木岳~種池縦走 熊にもニアミス!
昨年の夏、北穂高岳の頂上で山の名人に出会った。
「今までで一番の絶景は針ノ木岳からの景色」その人の話を聞いて、いつかその絶景を見たいと思っていた。
今回、梅雨を思わせるような天候不順が続き、予定していた山行きは中止になった。
そこで、一人で前々から行きたかった針ノ木岳をメインに天気と相談しながら成り行き任せの山行きをすることに決めた。
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1日目 標高差・・1365m(雪渓登り含む)
歩行時間・・約8時間(休憩、アイゼン装着、お花畑撮影等含む)
コース・・扇沢🅟針ノ木大雪渓~針ノ木小屋~蓮華岳~針ノ木小屋泊
2日目 歩行時間・・13時間  アップダウン多くマークの岩場あり
歩行距離・・1日目と合わせて427㎞とアプリのルート記録にビックリΣ(゚Д゚)
コース・・針ノ木小屋~蓮華岳(コマクサと日の出を見るために再び蓮華岳へ)~針ノ木小屋~針ノ木岳~スバリ岳~赤沢岳~鳴沢岳~新越乗越~岩小屋沢岳~ハイマツ帯(この辺りで熊にニアミス)~種池山荘~柏原新道~扇沢🅟

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蓮華岳のコマクサ
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赤沢岳より針ノ木方面の歩いてきた方向

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 赤沢岳↑
この時期の北アルプスは、高山植物が咲き乱れ、登山道はずっとお花のないところは無いと言っていいほどだった。その美しい登山道は北アルプスの熊にとっても我が道だったらしく、自分は熊のつけたマーキングの獣臭とご丁寧に10mおきにある熊のフンと、一見可愛い熊の🐾足あとをたどって歩かなければならなかった。ハイマツの稜線は、逃げ道などない。ハイマツの実などを食べているのかフンは真っ黒、小分けして出しているのだろうに量もかなりあった。そのフンは干からびたものじゃなく、新しいモノが多かった。ギンバエが集り、獣臭の匂いも激しくなって、いよいよこの先を歩いているんだなぁと思った。
しかし、標高2500mの厳しい世界に生きている熊だ。人間など襲うような安っぽい熊ではないと前向きに考え、下手な歌など歌いながら進んだ。
そうこうしている時に、突然、前から二人連れの人が現れた。
私「熊がいませんでしたか?」
男性「黒いお尻だけ見えました。サルかなと思ったんですが・・・」 (え、え?サルのお尻が黒い?)
私「その熊はどっちに行きましたか?」
男性「草むらの横の方に行きました。お尻しか見てないです。」
たぶん、熊の方が先に二人連れに気が付いて逃げたのでしょう。
それで、お尻だけ見えたということ。
この二人が来なかったら、または、私が先に熊に会っていたら・・と思うと、私には、この二人連れの方が救世主に見えた。
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山の話が熊の話になってしまったけれど、針ノ木岳の絶景もスバリ岳~赤沢岳~鳴沢岳の縦走路も、文句なくno,1だった。鳴沢岳などは、目の前に立山剱岳なのだから・・。黒部ダムトロリーバスの展望台も見えたし、立山頂上山荘も見えた。望遠鏡があったら、剱岳の頂上に立つ人も見えただろう。スバリ岳~赤沢岳~鳴沢岳縦走路は、そこまで行くのも遠いし、岩場も楽ではない。熊街道でもあり登山者が、一度は行ってみたい縦走路ということがよく分かった。個人的には、これ程長い距離の北アルプスをソロで歩いたことがなかったので、達成感も充分だった。
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針ノ木大雪渓
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     6爪アイゼンがちょうどいい雪渓
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                岩小屋沢岳