作風や感じ方はそれぞれでしょうが
今日は、新美南吉(にいみなんきち)について・・・
1913年(大正2)7月30日~1943年(昭和18)3月22日
本名:新美正八(にいみしょうはち)
代表作:「ごんぎつね」「手袋を買いに」「おじいさんのランプ」「牛をつないだ椿の木」「花のき村と盗人たち」「久助君の話」「でんでんむしのかなしみ」他、
幼くして母を失い、養子に出されるなど寂しい幼少期を送った新美南吉は、中学生時代から創作を始め、弱冠18歳で「ごんぎつね」を世に出しました。病に苦しみ、作家としての成功を前に29歳で世を去りましたが、その短い生涯を通して、数多くの童話、小説、詩、童謡、戯曲などを創作。物語性豊かでユーモアとペーソスに満ちたそれらの作品は、愛知県知多半島の風土を背景に、哀しみの中にも心の通い合いや美しい生き方といった普遍的なテーマが描かれ、死後70年が経つ現在もますます多くの人に親しまれています。(南吉記念館HPより)
南吉の生家↓(拡大すると説明あり)


南吉記念館では、南吉の自筆原稿や日記、手紙、図書などの資料を通して、南吉の生涯が分かる。きつねが野原からとびだしてきそうなイメージの記念館。童話の世界を生かしたつくり。
↓南吉のたぶん最後の手紙に心うたれ・・

「たとい僕の肉体がほろびても君達少数の人が(いくら少数にしろ)僕のことをながく憶えていて、美しいものを愛する心を育てて行ってくれるなら、僕は君達のその心にいつまでも生きているのです」(昭18・2・9 教え子の佐薙好子に宛てた葉書)
・・・南吉作品の言葉・・・
◆「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいいものかしら。」
(昭8・12作 「手袋を買いに」の母狐のつぶやき)
◆「かなしみは だれでも もっているのだ。わたしばかりでは ないのだ。わたしは わたしのかなしみを こらえていかなきゃ ならない」
(昭10・5作 「でんでんむしのかなしみ」)
また、新美南吉は、安城高等女学校時代に引率で富士登山をして月を取り入れた短歌を詠んでいます。「 月明りに夜も雲湧きぬ富士泊り 」 「 山頂に月青き夜をさめてをり」・・富士山の山小屋に泊まってご来光を迎えたようですね・・南吉記念館では、この登山のスケッチ日記があったような・・・。