世界遺産にくつろいで座り、ポーズをとってくれた幸せそうなおじいさん。
人の幸せってどこにあるのかな?
経済中心生活に慣れた日本人に目には、目からうろこのような価値観を持ったネパールの国民が、一方では幸せの国の人に見えました。
ネパールの人を理解するには、ネパール人の信仰心無くしては語れないでしょう。
ヒンズー教徒が約81.3%、仏教徒が約9%、イスラム教徒が約4.4%。
ネパール国民は、盛装して手には供物の花などを持って礼拝の列に並ぶ。
寺院にいる多くは我々のような観光客ではなく、ネパール国民。


ヤギも神様への供物らしい。老若男女問わず寺院に詣でる暮らしは、人々の宗教・善行・徳・本性・規範・心理・正しい教え、物欲にこだわらない生活・・・と深く深く結びついている。
ネパール語では宗教のことを「ダルマ」と言う。「あなたのダルマは何ですか?」とネパール語で尋ねられた時、「私は無宗教(ダルマなし)です」と答えることは、「私は人でなしです」と言っているようなもので眉をひそめられることになるそうだ。



ガイドのラジャさんが、ヒンズー教や仏教の神様についてや、ネパールの文化について、信仰や国民性について丁寧な説明をしてくれた。


クマリの館では生き神様の女神クマリが、決まった時間に窓から顔を見せてくれる。
本物は写真撮影がNGだったので、上の写真は左は本物のクマリのポスター掲示写真で、右は別の場所の窓で信者の女性がクマリをまねていた写真。
クマリはネワール仏教徒の僧侶の家系の美しく利発で穢れの無い少女が選ばれ、両親から離れ、クマリの館に住み、人々の病気治療・願望成就・占いなどを行う。
大人の女性になる前に次のクマリに交代する。


ヒンズー教や仏教の神様や仏像は、細かな細工が美しい。寺院を見学する時は、時計回りで歩き、靴を脱がなければ入れないところもある。
蚤の市には面白そうなお土産品がたくさん並び、レプリカではなくアンテークとしても掘り出し物があったりして、もっとゆっくり見たかった。此処でシンギングボールだけは買えた。


美しい遺跡で美女も映える撮影。 遺跡でもバイク通行OK。
👆屋根から草、屋根にビニールシートの世界遺産でもお店は営業OK。古くて壊れそうなところを支えているのもいい。耐震補強もこれで良し、2015年のネパール大地震マグニチュード7.8でも修復が進み、世界遺産は復興を続けている。


街には信号が一つも無い。
バイクや、古いインド製の車であふれかえっている。しかし、交通事故はほとんどないそうだ。信号がないとかえって注意して運転するし、譲り合いの気持ち無しでは通れないからだ。
たまに、もめごとがあると、上の写真のように皆が集まって心配してくれるので、お巡りさんも優しくなるのかな?
何でもルールに縛られて生活している日本では、ルール無し生活は不安だけど、ネパールでは信号が無くても事故がないと言う。
学ぶことが多いです。