思うように生きる  coolpine19のブログ

夏は山遊び・山登り、きのこがりと八ヶ岳通い、冬は関東の街暮らし 季節の変化、いろいろな出来事も、つらつら書いています

白馬連峰唐松岳(2696m)

山の日は、のんびり一人で日帰り登山をした。
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ハクサンシャジンと白馬連峰(白馬三山)
思ったとおり、人がいっぱいですれ違うために譲り合いの登山道だったけど、コースに危険なところはなく、まったりお花をながめながらの登山ができた。
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時間も、始発のゴンドラに乗ると、ゆ~っくりお花見登山をしても、pm2:00には、リフト乗り場だ。
イメージ 3まだまだ帰る気持ちにならず、アルペンリフトうさぎ平の展望テラスで、ソフトクリームを食べたりハンググライダーを眺めたり、周りの山並みをぼおっと見たり、スキー場の季節を想像したりして、白馬村を味わった。1998の長野オリンピック競技場やジャンプ台がそのまま残る白馬村では、今年の夏でも外国人(欧米風)を多く見かけた。
写真と映像は、八方池と白馬三山

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唐松岳登山のハイライトは、やはり頂上からの景色・・・剱岳が正面に見える。
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頂上からの映像
また、雲海の向こうには、日本海側の町(富山・黒部)と、海岸線もかすかに見えた。
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それから、左右は、もちろん、白馬連峰の険しい峰が続いている。イメージ 6唐松岳の北側は、不帰(かえらず)キレットという恐ろしい名前の急峻なところだ。
反対側の五竜岳に向けても梯子・鎖の危険個所が続いている。
頂上からは、360度の絶景。
少し下にある唐松岳頂上山荘も絵になる景色だ。
そして、この山荘と山頂を結ぶ登山道脇の所に、コマクサがやさしく咲いていた。イメージ 8小石の乾燥した急峻な場にあるので、根はしっかり長いのかもしれない。
今年は、もう咲き終わっているかなと思っていた。
けれど、標高が高く北西側なので、それも良かったのかも知れない。

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他の夏の花は、シオガマやチングルマミヤマキンバイなどは、すでに終わっていた。代わって秋の花がオンパレードだ。写真を撮りながら歩いた。八方池あたりは、花の名の標識があるので、八方特産の花の名前を覚えることができた。
登山道付近で多かった花は、タテヤマウツボグサ、ハッポウワレモコウ、イメージ 11イメージ 12タムラソウ、ハッポウアザミ、ハッポウウスユキソウ、イメージ 9イワショウブ、ミヤマアキノキリンソウ、オヤマリンドウ、カライトソウ、イメージ 13クガイソウ、クロトウヒレン、シモツケソウ、タカネマツムシソウ、などなど秋の花の色は、紫・赤紫・青紫、ほんとに美しいと思う。
 
 
 唐松岳登山では、親子連れの登山者が多かった。登りやすいといっても、往復7時間は、でこぼこ道で岩もたくさんある山を歩くので、簡単ではない。半べその子がいたり、お父さんとロープでつながれた子もいる。親も子も、頑張っている。Uターンしないで歩いている姿はいいなと思う。
今回の登山では、素敵な親子連れに出会った。母と中学生くらいの男子だった。男の子は言葉がなかった。だから、クマ鈴に金属のおわんをくっつけたものを親子ともに下げ、ジャランジャランと大きな音になるようにしていた。その音が、もしもの時など、周りに助けを求めたり、危険を知らせたりして、言葉の代わりになるのだ。険しいところも黙々と上手に歩く姿は感動的だった。「言葉のない障害者は人間ではない」などと言って、殺人事件を起こした犯人に見せたい姿だった。頂上では、「写真をとりましょうか?」と言って、撮って差し上げたり、お話をうかがったりした。お話によると、男の子とは、白馬連峰を縦走したことがあるそうだ。よく山も登っているので、山歩きが上手く、下山のときは、さっさと歩いて早めに姿が見えなくなった。
山では、もちろん何の助けもない、登ったら下山まで自分の足で安全に歩くしかない。山にわが子を連れていく親は、気持ちをたとえるならば、ライオンが崖からわが子を突き落とすような気持ちに近いかもしれない。どの親も、子どもに強くなってほしいと思うのだ。強くたくましく、自分で、「生きる力」を育てたいから山につれて行くのだと思う・・・。